ブルースクール · グローバル ディレクトリ from the College of Exploration
始まりはポルトガル · 2017 60 以上の国と地域 K–12 海洋リテラシー教育

小さな波が、
大きな海をつくる。

これは、世界のブルースクール(Blue Schools)ネットワークをつなぐディレクトリです。ポルトガルで始まったこの運動は、欧州から大西洋全域へと広がり、現在ではユネスコ政府間海洋学委員会(UNESCO-IOC)によるグローバル・ネットワークとして、世界各地の教室に海をもたらしています。

ネットワークを探す 歩みを知る
01 — 各国ネットワーク

五つのネットワーク、ひとつの海。

ブルースクールは、各国・地域のプログラムによる連合体として運営されています。認証プロセスや使用言語はネットワークごとに異なりますが、その使命は共通しています——海洋リテラシーをそなえた次世代を育むこと。最寄りのネットワークから、ぜひご覧ください。

◦ グローバル · UNESCO-IOC 2024 年発足

グローバル・ブルースクール・ネットワーク

Blue School Global Network · UNESCO-IOC

ユネスコ政府間海洋学委員会が 2024 年に正式に立ち上げた、ブルースクールの世界プラットフォームです。独自の国内プログラムを持たない国にも参加の道をひらき、各地域ネットワーク間の連携を統括しています。

60+参加国
2024発足年
UNESCO-IOC主催機関
oceanliteracy.unesco.org
◦ ポルトガル · 発祥地 2017

エスコーラ・アズール

Escola Azul — the original Blue School

世界初の国家レベルのブルースクール・ネットワークとして、2017 年にポルトガル海事政策総局(DGPM)によって立ち上げられました。体系的で教科横断的なモデルは、その後の各国プログラムの原型となっています。

310+
100+パートナー
escolaazul.pt
◦ 欧州 · EU4Ocean 2019

欧州ブルースクール・ネットワーク

Network of European Blue Schools

2019 年に欧州委員会の助成を受けて発足。EU4Ocean 海洋リテラシー連合の三本柱のひとつで、EU 加盟 27 か国と Horizon Europe 協力国の学校を認証対象としています。スペイン、ギリシャ、イタリア、ポルトガル、ハンガリー、フランスが主要な参加国です。

27EU 加盟国
DG MARE助成
European Maritime Forum
◦ 大西洋地域 2020

全大西洋ブルースクール・ネットワーク

All-Atlantic Blue Schools Network

ポルトガル・ブラジル・アルゼンチンの三か国が共同で運営し、大西洋を取り巻く国々をつないでいます。アンゴラ、カーボベルデ、カナダ、フランス、ホンジュラス、アイルランド、メキシコ、モロッコ、ナミビア、ナイジェリア、サントメ・プリンシペ、南アフリカ、英国、ウルグアイなど。

16+参加国
2020設立
allatlanticblueschools.com
◦ アメリカ合衆国 2022

USA ブルースクール

USA Blue Schools · NMEA

全米海洋教育者協会(NMEA)が主催し、米国海洋大気庁(NOAA)教育局の支援を受けて運営されています。国連海洋科学の 10 年(UN Ocean Decade)の公認プロジェクトとして、K–12 の学校を地域の水辺、そして地球規模の海洋とつないでいます。

50+
国連海洋の10年公認
marine-ed.org/usablueschools
02 — 歩み

ポルトガルの一歩から、世界の連合へ。

ブルースクールの構想は 2010 年代半ば、欧州海洋科学教育者協会(EMSEA)の会議や EU の「Sea Change」プロジェクトでの議論から生まれました。ポルトガルが最初に実践へ踏み出し、他の国々があとに続きました。

2010 年代半ば

構想のはじまり

EMSEA の会議参加者や Sea Change プロジェクトのメンバーが、ひとつの空白に気づきます——現行の環境教育は、海洋リテラシーを学校教育の長期的・体系的な取り組みとして位置づけてこなかった、ということに。

2017

ポルトガルで Escola Azul 始動

海事政策総局が海事省・教育省と連携し、世界初の国家レベルのブルースクール・プログラムを開始。体系的で教科横断的なモデルは、のちに他国が参照する基準となりました。

2019

欧州が続く

欧州委員会が EU4Ocean 連合の枠組みのもとで欧州ブルースクール・ネットワークを設立。DG MARE(海事漁業総局)が助成し、EU 全加盟国の学校が認証対象となります。

2020

大西洋を越えて

ブラジルとアルゼンチンがパイロット・プログラムを立ち上げ、ポルトガルとともに全大西洋ブルースクール・ネットワークを結成。全大西洋海洋研究アライアンスの枠組みに組み込まれました。

2022

米国の参加

全米海洋教育者協会が NOAA の支援のもとで USA ブルースクールを設立。このモデルは米国の K–12 教育にも導入されます。

2024

グローバル・ネットワークへ

ユネスコ政府間海洋学委員会が、グローバル・ブルースクール・ネットワークを正式に発足。約 60 か国を共通のフレームワークのもとにつなぐ世界統括プラットフォームとなります。

03 — フレームワーク

海洋リテラシーの七つの基本原則。

どの国のプログラムも、その土台にあるのは「海洋リテラシー・フレームワーク」です。このフレームワークは、海洋リテラシーをそなえた人であれば理解しておくべき内容を、七つの原則として示しています。

01
地球にはひとつの大洋があり、多様な姿をもつ。
02
海と海の生命が、地球の姿を形づくる。
03
海は、天候と気候に大きな影響を与える。
04
海こそが、地球を生命の住める惑星にしている。
05
海には、多様な生命と生態系が息づいている。
06
海と人は、分かちがたく結びついている。
07
海の大部分は、いまだ未知のままである。
04 — 国内の取り組み

日本の海洋教育の現場。

現時点で、日本は「ブルースクール」の公式認証ネットワークには加盟していません。しかし日本には、2007 年の海洋基本法以来、官民連携による重層的な海洋教育の取り組みが根づいており、その理念はブルースクールと深く響き合っています。以下は、日本国内の主要機関とプログラムです。

東京大学 · ナショナルセンター

海洋教育センター(COLE)

東京大学大学院教育学研究科附属、日本財団の助成による日本のナショナル海洋教育センター。海洋学と教育学の研究者チームが、学術研究と実践研究の両面から海洋教育を推進しています。

cole.p.u-tokyo.ac.jp →
笹川平和財団

海洋政策研究所(OPRI)

小・中・高・高等専門学校向けの海洋教育指針を発行し、各学年の教員向けに補助教材・授業案を提供。海洋基本法のもとで海洋人材育成を主導する中核機関です。

spf.org/opri →
日本財団

日本財団 海洋事業

海洋教育のナショナルセンター運営を助成し、海洋開発人材の育成、海洋環境保全、海洋科学プログラムを幅広く支援。日本の海洋教育を支える主要な民間助成機関です。

nippon-foundation.or.jp →
文部科学省 · ASPnet

ユネスコスクール

国内 1,083 校(2025 年 9 月時点)の幼・小・中・高・教員養成校が加盟する、世界最大規模の ASPnet 国別ネットワーク。ESD の推進拠点として位置づけられています。

unesco-school.mext.go.jp →
国連海洋の10年 · 日本

Ocean Decade Japan

「持続可能な開発のための国連海洋科学の 10 年」における日本の取り組みをまとめたポータル。全国海洋教育サミットなど、国内の海洋リテラシー活動の情報を発信しています。

oceandecade.jp →
文部科学省

文部科学省 海洋教育

海洋基本法および海洋基本計画に基づき、学校教育における海洋教育の推進を担う政府窓口。指導資料やモデル事業の情報を提供しています。

mext.go.jp →
05 — 参考資料

国際的なリソースとフレームワーク。

海洋教育に携わる先生方・カリキュラム開発者・研究者に向けた、国際的な基礎文献と関連機関のご案内です。

UNESCO-IOC · グローバル

海洋リテラシー・ポータル(UNESCO)

ユネスコによる海洋リテラシーの政策、教材、ヴェネツィア宣言フレームワークの中心拠点です。

oceanliteracy.unesco.org →
欧州委員会

海洋リテラシー&ブルースキルズ

欧州海事フォーラムの専門セクションで、Mission Ocean と EU4Ocean 連合の情報を網羅しています。

maritime-forum.ec.europa.eu →
EMSEA

欧州海洋科学教育者協会

ブルースクールの構想が最初に議論され、具体化していった専門家コミュニティです。

emseanet.eu →
NMEA · 米国

全米海洋教育者協会

USA ブルースクールを主催する米国の全国組織。海洋教育の専門的リソースを豊富に提供しています。

marine-ed.org →
国連海洋の10年

持続可能な開発のための国連海洋科学の10年

2021–2030 年の国連海洋の 10 年計画。世界のブルースクール関連アクションを公認しています。

oceandecade.org →
アーカイブ · 2004–

The College of Exploration

海洋リテラシー・フレームワーク草創期からの一次資料を所蔵する、長年の協力機関です。

coexploration.org →